2022年2月16日 18:30
「エルには遊び心がある」監督が信頼した“明るい”エネルギー『選ばなかったみち』本編映像
「若いうちに病気になることの重大さに気付き始めた時、この物語がより理解できるようになりました。患者がまだ活動的で身体能力が高いレオのような状況は、サポートをする人が患者の行動を制止することを難しくさせるからです」と語る。
また、監督はモリーという人物を描くにあたり、「傷ついている父を支えたい、前向きな愛情に突き動かされて父をケアしたいと心から思っているということをきちんと表現できるキャラクターでなければなりません。その上で、それを悲劇としてではなく表現していくことが大事でした」とこだわりを語る。
この点で『ジンジャーの朝 ~さよなら、わたしが愛した世界』に続くタッグとなったエルが適任と考えていたといい、「エルには遊び心があり、軽快さと楽しさを持ち合わせたような形で見せることができます。例えばトイレのズボンのくだりで笑いながら演技をするシーンはいい例として挙げられると思います」と語る。
エルは、モリーという役柄について「私は家族の誰かのケアをしたことがないので新たな経験でしたが、サリー(監督)には、私にこの経験が必要だということが分かっていたんだと思います。モリーはプロではないから、ケアが必要な状況に出くわした時に瞬時にそれに反応することが重要だと考えました」