2022年3月1日 18:30
『ライフ・ウィズ・ミュージック』Sia監督を支えたトム・ハンクスとの意外な接点
と思いを語る。
一方で、音楽シーンでは物語を進行させるために歌を使う従来の音楽映画やミュージカル映画とは違い、ミュージック(マディ・ジーグラー)の頭の中で繰り広げられる音楽世界を、リアルなストーリーに差し込みながら展開する斬新なスタイルで構築。その世界は1曲1曲が自己完結型のミュージック・ビデオのように構成され、キャラクターの心情を体感でき、さらにカラフルでポップな衣装やセットが観る者を魅了する。
劇中、Sia監督が今作のために書き下ろした12曲ものオリジナル楽曲が使用されているが、実は当初、本作のためにオリジナル曲を作ることは想定しておらず、むしろ、彼女が気に入った既存曲を提案していたという。しかし、その考えを周囲に打ち明けると、「周りが(Siaが映画を作るのに)“バカじゃないの?”と言うから(笑)最終的に耳を傾けました」と、楽曲制作をすることに。主題歌「Together」さえも撮影の過程で書かれ、曲が完成してから再撮影をしたそうで、映画監督として“Siaらしさ”がつねに求められたことをふり返った。
そして、その道のりのなか、Siaにとってかけがえのない支えになったのが、Siaが“大好きな映画”と公言している『フォレスト・ガンプ/一期一会』で主人公を演じたトム・ハンクスだった!「実は、トム・ハンクスが本作のファーストカットを見に来てくれて『皆はこの作品を好きになるか、嫌いになるかのどちらかだ』と言ったんです。