2022年3月24日 12:20
ホアキン・フェニックス、ミルズ監督のジャケットと靴で撮影『カモン カモン』で見せる新境地
何度も台本を読み合わせ、何か月もかけて築いた友情関係
そうしてまずはランチを一緒にすることになった2人だったが、開口一番ホアキンは「この映画はすごく面白そうだけど、僕にはできない。どうやって演じればいいのか分からない」とミルズ監督に告げたという。そこで2人は、お互いを理解するために何か月もかけて台本を一緒に読み込んだ。ホアキンがミルズ監督の家を訪問し、ホアキンがジョニー役、そのほか全ての役をミルズ監督が演じる。時には4~5時間かける日もあった。
ミルズ監督は「物語を検証し一緒に台本を練り上げていった。その中で、お互いの経験や考えについても語り合った。子供とは、大人とは、家族とは、兄妹ってどんなものかってことをね。
そういうことを繰り返すうちに、彼のことをどんどん好きになっていった」とふり返っている。
こうしたプロセスを経てようやくホアキンは、出演を決めた。ホアキンは、出演の決め手について「ミルズ監督となら一緒に仕事ができるって思えた。つまり、一緒に何かクリエイティブなことができると思えた。僕から今までとは違う何かを掴み出してくれるのかどうか、僕に何か新しい視点をくれるのかどうか、ってことだね」