2022年6月28日 14:00
『ファイアー・アイランド』「ハートストッパー」…プライド月間に観たい映像作品
終始とにかく華やかで陽気。パーティや恋にかまける大人たちのご乱心ぶりは、コロナ禍の閉塞感すら吹き飛ばすほどの勢いだ。この島の中では、差別もヘイトもなし。誰もがオープンに、ありのままの自分をさらけ出せるのだろう。
『ファイアー・アイランド』 ©2022 20th Century Studios.All rights reserved.
ストレートフォワードなマシンガントークに大笑いしつつも、島の外にある現実世界では、いろいろな悩みに直面していることも想像させる血の通ったキャラクターたちが実に魅力的だ。恋の悩みには、時代も性別も関係ないのだなと、つくづく感じさせられる。深刻になりすぎることなく、ゲイカルチャーを身近に感じることの出来る本作だが、刺激的なシーンも多いので、一緒に見るお相手にはお気をつけて。でも、見終わった後は、ハッピーになれることだけは間違いない。
一方で、LGBTQ+の人々が抱える葛藤や、社会の不寛容について真正面から取り組む映像作品も多く作られている。『ボーイズ・ドント・クライ』は、女性として生まれたものの性別違和があり、男性として暮らすブランドンの人生を描いた実話を基にしたドラマだ。