『南極料理人』『横道世之介』そして『さかなのこ』…沖田修一監督にしか描けない多幸感とは?
『子供はわかってあげない』(2021)
田島列島の人気同名コミックを実写映画化した青春ドラマ。ひょんなことがきっかけで意気投合した水泳部の美波と書道部のもじくん。美波のもとに突然届いた「謎のお札」をきっかけに、2人は美波が幼い頃に別れた父親探しの旅に出る…。
主人公・美波役を上白石萌歌、もじくん役を細田佳央太がフレッシュに好演し、豊川悦司、千葉雄大、斉藤由貴、古舘寛治らが脇を固めた。
忘れられない夏休みを思い出す甘酸っぱい青春の1本!
『さかなのこ』(9月1日公開)
日本中の誰もが知る“さかなクン”の半生を、沖田監督がのんを主演に迎えて映画化。さかなクンの自叙伝「さかなクンの一魚一会~まいにち夢中な人生!~」を基に、フィクションを織り交ぜながらユーモアたっぷりに描く。小学生のミー坊はお魚が大好きで、寝ても覚めても魚のことばかり。周囲の子どもとは少し違うことを心配する父・ジロウに対し、母・ミチコはそんなミー坊を温かく見守り、背中を押し続ける。
子どものように天真爛漫で好きなことに一直線、周囲の人間をいつのまにか幸せにする不思議な魅力にあふれた主人公“ミー坊”を、話題作へ立て続けに出演するのんさんが性別の垣根を越え、生命力いっぱいに演じている。