木村文乃「自分の隣にある世界が描かれている」『LOVE LIFE』深田晃司監督&砂田アトムとヴェネチアに登場
そして『人は誰しも孤独を抱えながら生きている』ということ。ただ、その『孤独』を描こうとしたときに、1人でぽつんといる人を描けば『孤独』を描けるかと言われれば、そうではないと思っています」と言い、「そういう瞬間を撮りたいと思っているからこそ、その前提である家族や夫婦といったコミュニティを描いています」と語る。
さらに、「コロナの時代が来て、『ソーシャルディスタンス』ということが言われるようになり、人と人が簡単に会えない時代になってしまいました。国と国の行き来もできにくくなった。そんな中で楽曲の『離れていても愛することができる』という歌詞がまた新たな意味を持ったことと思います」と明かし、「この映画は、気がつけば、今作られるべき映画になったと思いますし、皆さまに届けるべき映画になったと思っております」と話した。砂田アトム「ろう者の文化、ろう者の生活様式が取り入れられていた」
また、脚本を読んだときに心に響いた点を聞かれたキャスト陣。「小説を読んでいるかのような気持ちになりました」という木村さんは、「登場人物たちは決して奇をてらったような人物ではなく、ごく当たり前に人間としての生活を送っている人たちです。