木村文乃「自分の隣にある世界が描かれている」『LOVE LIFE』深田晃司監督&砂田アトムとヴェネチアに登場
自分が当たり前に見てる世界、友達が見ている世界。自分の隣にある世界がこの脚本では描かれていると思いました」と明かす。
「まず嬉しかったのは、ろう者の文化、ろう者の生活様式が取り入れられていたこと」と話すのは、ろうの俳優・砂田さん。「これまでろう者が出る映画やTVというものは、どうしても『ろう者がかわいそう』と見られてしまうことが多いです。このことについては、自分自身としては抵抗がありました。でも、この作品は“お涙頂戴”といった部分は無かったですし、ろう者は耳が聞こえないから『不便だ』『かわいそうだ』という描き方がされていなかったので、嬉しかったです」と打ち明けた。
手話によって「閉ざされてしまった妙子の心が、開かれていった」
今回手話での演技に挑んだ木村さんは、「手話を学んだのは初めてでした。その中で、手話と向き合えば向き合うほど、手話というのは、ただの手の動作やしぐさではなくて、イタリア語や英語と同じように、一つの言語であるということを学ぶことが出来ました」とコメント。
「例えば、妙子(木村文乃)と次郎(永山絢斗)は目を合わせずに会話をしますが、妙子とパク(砂田アトム)は目を合わせて会話をします。