2022年9月22日 17:45
干上がった湖が映し出す、オーストラリアの“いま”『渇きと偽り』本編映像
この土地はメルボルンから遠く離れた郊外で、ほとんどの土地は農地として使用され、開発されることのないありのままの大地が広がっている場所だ。原作者のジェイン・ハーパーも「小説を書いていた時に頭で描いていた景色そのもの」と語っており、いまのオーストラリアのリアリティを捉えることに、町の風景が大きく機能している。
そしてこの度、乾いた大地を舞台にした本作の特徴を印象付ける本編映像が到着。旧友の葬儀に参列するため20年ぶりに故郷の田舎町を訪ね、謎が残る事件を捜査することとなった主人公アーロン・フォーク。フォークの旧友ルークは、ウサギ狩りから帰宅すると妻子を殺し、心中したと疑われている。
フォークは地元警察官レイコーと、ルークの死体が発見された場所へと向かう。そこは、フォークが若かりし頃に釣りをしたこともある湖があった場所。しかし、かつては湖の底だった土地が、長く続く干ばつの影響によりいまは完全に乾ききった大地に変貌しており、変わり果てた故郷の姿にフォークは愕然とする。
そこにはまだ、ルークの血が雨に流されることなく生々しく残されていた。フォークとレイコーは、事件の真相を追い、捜査を始めることになる――。