2022年10月2日 17:00
『戦メリ』から『レヴェナント』『アフター・ヤン』まで坂本龍一が生んだ映画音楽作品7選
また、2019年にフィギュアスケーター・高橋大輔の演技でテーマ音楽が起用されたことも話題を呼んだ。
◆『ラストエンペラー』(1988年公開)
【アカデミー賞9部門を制覇した、清朝最後の皇帝の波乱に満ちた生涯を描いた歴史大作】
『ラストタンゴ・イン・パリ』『1900年』で知られるイタリアのベルナルド・ベルトルッチ監督が清朝最後の皇帝・愛新覚羅溥儀の自伝「わが半生」を原作に映画化。わずか3歳で清朝皇帝の地位につきながらも、近代化の嵐にもまれ、孤独な日々を送らざるを得なかった溥儀。彼が即位してから文化大革命以降に至るまで、激動の近代史に翻弄された彼の人生を壮大なスケールと色彩豊かな映像美で描き出した。
第60回アカデミー賞ではノミネートされた9部門(作品賞、監督賞、撮影賞、脚色賞、編集賞、録音賞、衣裳デザイン賞、美術賞、作曲賞)全て受賞。本作で坂本さんはアジア人として初めてアカデミー作曲賞を受賞した。
◆『戦場のメリークリスマス』(1983年公開)
【“戦闘シーンのない戦争映画”がみせる戦争の闇を容赦なく描く――大島渚監督最大のヒット作】
大島渚監督が第二次世界大戦下のジャワ島を舞台に、日本軍のエリート士官と捕虜の連合軍将校らの交流を描いた、極限の群像ドラマ。