2022年11月29日 09:00
荻上直子監督、筒井真理子&磯村勇斗らと老々介護や新興宗教を描く『波紋』 特報解禁
果たして、女たちはこのまま黙っていればいいのだろうか?
突然訪れた夫の失踪。主人公は自分で問題を解決するのではなく、現実逃避の道を選ぶ。新興宗教へ救いを求め、のめり込む彼女の姿は、日本女性の生きづらさを象徴する。くしくも、本映画の製作中に起きた安倍元首相暗殺事件によりクローズアップされた「統一教会」の問題だが、教会にはまり大金を貢いでしまった犯人の母と主人公の姿は悲しく重なる。
荒れ果てた心を鎮めるために、枯山水の庭園を整える毎日を送っていた彼女だが、ついにはそんな自分を嘲笑し、大切な庭を崩していく。自分が思い描く人生からかけ離れていく中、さまざまな体験を通して周りの人々と関わり、そして夫の死によって、抑圧してきた自分自身から解放される。
リセットされた彼女の人生は、自由へと目覚めていく。
私は、この国で女であるということが、息苦しくてたまらない。
それでも、そんな現状をなんとかしようともがき、映画を作る。たくさんのブラックユーモアを込めて。
『波紋』は2023年初夏、全国にて公開。
(text:cinemacafe.net)
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波紋 2023年初夏、全国にて公開予定
©2022 映画「波紋」フィルムパートナーズ
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