くらし情報『『この世界の片隅に』片渕須直監督、最新作『つるばみ色のなぎ子たち』は「喪に服す」平安時代の物語』

2023年5月22日 18:30

『この世界の片隅に』片渕須直監督、最新作『つるばみ色のなぎ子たち』は「喪に服す」平安時代の物語

それを僕と安藤(作画監督)くんが持って歩いているフリをしている映像があったのですが、松明を持って歩く時に、どうやって火を揺らさないように歩くのかな、というところから作画に起こすということをやりました」と明かした。

『この世界の片隅に』片渕須直監督、最新作『つるばみ色のなぎ子たち』は「喪に服す」平安時代の物語

さらに「虫の培養をやっていました」との告白も。「平安時代に黒つるばみの服を着ているのと関係があるのですが、マラリアが流行って沢山の方が亡くなっているんです。マラリアは蚊が媒介するのですけど、蚊の幼虫はボウフラです。会社の中でボウフラを養殖して、それを観察してそこから作画を起こしました。(会場からは小さく悲鳴が起きる)めちゃくちゃ大変ですが、想像で描くのと違っていて、それを描いていたスタッフはコントレールで初めて仕事を始めた新人の方だったんですけど、そういう風に原画を描くまでに成長しました」と監督。

「ひとつひとつのことは画に起こしていたら通り過ぎてしまうようになるかもしれないんですけど、以前作った『この世界の片隅に』がひとつひとつ戦争中のものを解き明かして画にしていった時に、そこに住んでいる、その中に生きていた人たちの気持ちとか人間性が分かってきました。今回も調べていく中で1000年以上前の遠い昔の平安時代に住んでいた人たちが、我々とどこが同じでどこが違うのかというのが見えてきて、その見えてきた人々の物語にしたいなと思っているわけです」

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