くらし情報『渡辺謙インタビュー 「50歳になって、“不確かな状態”にあるって楽しいです」』

2010年7月22日 16:13

渡辺謙インタビュー 「50歳になって、“不確かな状態”にあるって楽しいです」

だが、この「他人の頭の中に入り込む」という物語の核心は、役作りにおいても渡辺さんに相当な影響を与えたようだ。
「サイトーという男のバックグラウンドや行動パターン、思考回路を積み重ねていくという作業が、役作りにおいて当然あります。でも、そこで思ったのが、他人のマインドに入っていくわけで、自分が思っている自分と他人が考える自分は違っていてもおかしくないんですよ。だから、そこに誤差があったり、少しテイストの違う人間になるということもアリなんです。そのあたりは俳優として、完全に一つのキャラクターを作るというよりは、『ここまでやってもいいかな』と少し枠を外し、キャラクターの手足が少し伸びるような自由度を感じて面白かったです」。

ちなみに、サイトーについて先ほど“悪”を感じさせると書いたが、クリストファー・ノーラン監督からは意外な人物のイメージが伝えられたという。
「クリスは『ジェームズ・ボンドみたいにやってくれ』と。実は彼、『007』フリークなんですよ。
それで、スーツでキメてパワフルでカリスマティックな感じで…でも、残念ながら『007』のボンドガールとのシーンのような部分は一切なかったけどね(笑)。

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