くらし情報『『君たちはどう生きるか』『ゴジラ-1.0』 日本映画ダブル受賞の躍進で、オスカーに“手が届く”証明』

2024年3月11日 15:00

『君たちはどう生きるか』『ゴジラ-1.0』 日本映画ダブル受賞の躍進で、オスカーに“手が届く”証明

今回の快挙によって、日本映画もオスカーに“手が届く”のだと証明されたことは、純粋に喜ばしい出来事だった。

戦争に対する“無関心”に警鐘を鳴らす映画たち

「和平を構築するためにこの賞を捧げたいです」。受賞スピーチでこう語ったのは、『オッペンハイマー』で主演男優賞に輝いたキリアン・マーフィだった。第96回アカデミー賞授賞式は、各地の戦火が鎮まる気配のない現実を、突きつけるものでもあった。

『君たちはどう生きるか』『ゴジラ-1.0』 日本映画ダブル受賞の躍進で、オスカーに“手が届く”証明
主演男優賞を受賞したキリアン・マーフィ Photo by Kevin Winter/Getty Images
原爆の父とされるアメリカの物理学者ロバート・オッペンハイマーの半生を描く『オッペンハイマー』はもちろんのこと、国際長編映画賞を受賞した『関心領域』、長編ドキュメンタリー賞に輝いた『実録マリウポリの20日間』など、戦争を題材にした作品が多く名を連ねた。

イギリス代表作品『関心領域』は、ホロコーストや強制労働により、ユダヤ人を中心に多くの人々を死に至らしめたアウシュビッツ強制収容所の隣で、平和に暮らす一家の日常を描いた衝撃作だ。受賞スピーチに立ったジョナサン・グレイザー監督は、「今、伝えたいのは、何をしたか、ではなく、これから何ができるかということ。

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