2024年3月30日 11:15
映画『オッペンハイマー』留学、出会い、第二次大戦から冷戦へ…オッペンハイマーの人生を辿る
劇場での映像体験を追究するクリストファー・ノーラン監督がキリアン・マーフィーを主演に迎え、物理学者J・ロバート・オッペンハイマーの半生を描いた『オッペンハイマー』がついに日本公開。
キリアンをはじめ、エミリー・ブラント、マット・デイモン、ロバート・ダウニー・Jr.、フローレンス・ピュー、ケネス・ブラナー、ラミ・マレック、ジョシュ・ハートネットら錚々たる俳優陣を迎えた本作は、すでに世界興行収入が10億ドルに迫る特大ヒットを記録、実在の人物を描いた伝記映画として歴代1位となっている。
第二次世界大戦中の「マンハッタン計画」での原爆の開発過程とともに、イギリス・ドイツ留学時代から大戦後の“冷戦”まで、ノーラン監督らしく時系列を巧みに前後させながらオッペンハイマー(キリアン・マーフィー)の内面に迫っていく本作をより深く理解するべく、その人生を年表でふり返った。
オッペンハイマー年表
映画では、オッペンハイマーの視点から語られるシーンはカラー映像(しかも脚本はオッペンハイマーの一人称で書かれた)で表わされ、冷戦下のアメリカ原子力政策でカギを握る人物ルイス・ストローズ(ロバート・ダウニー・Jr.)