『関心領域』は「過去の話ではなく、現代を生きる私たちのこと」オンラインQ&Aイベント開催
ジョナサン・グレイザー監督の最新作『関心領域』のQ&Aイベントがオンラインで実施された。
アカデミー賞国際長編映画賞と音響賞、2部門を受賞した本作は、アウシュビッツ収容所の隣で幸せな理想の生活を送る一家の姿を描いた衝撃作。
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この度、日本での大ヒットを記念し、6月21日の上映後に主人公ルドルフ・ヘス役を演じた俳優のクリスティアン・フリーデルと、音響を担当したジョニー・バーンがZOOMの画面上に登場し、オンラインでのQ&Aが実施され、観客からの質問に答えた。
登壇者の2人から「今日は日本の皆さんとこの映画についてお話できることが楽しみ」とにこやかに挨拶があった後、質疑応答の時間に移ると、映画を観終えたばかりの観客席からは多くの質問があがった。
「壁の隣から聞こえてくる収容所の音が怖かったが、だんだんとその音に慣れていく自分にも恐怖を感じました。あの音は観客が慣れていくように考えて作られたものなのでしょうか?」という質問に対し、音響のジョニー・バーンは「いい質問ですね。音は意図的に人が聞き慣れるように作られたものではありません。この不快な音にいつしか慣れていってしまうということは、私たちも編集作業中に気づいたのです」