【ネタバレあり】「スター・ウォーズ:アコライト」7話 選択の尊重と拒絶、その代償…3話と“一対”の16年前の真実
という“建前”と、「自分のパダワンに相応しいオーシャを守る」という“本音”でセーバーの刃をマザーに向け、落下寸前のオーシャだけを救ったソルの信じがたい行動だ。彼は無意識の欲望によって物事を見る目が曇ってしまったのだろうか。
ソルについて、「ゲーム・オブ・スローンズ」最終章のデナーリス・ターガリエンが重なったというファンのコメントを見たが、「そんなことするの?あの彼が!?」という失望を確かに抱いてしまった。
個人の選択に対する尊重と拒絶、その代償が描かれた今回。双子のメイとオーシャは幼いころ“常にひとつ”とよく歌っていたが、そもそも善意や慈愛、尊敬などの感情と、ダークサイドに通じる怒りや憎しみ、不安、執着などは1人の人間の中にさえ共存しているもの。第4話で「メイには善い心が残っている」と言ったソルにオーシャが「でも、人殺しだ」と返したように、見え方によって光にも闇にもなる。
ソル自身も激しく悔いているが、すべてを失ったオーシャを思えばこそ真実を語れなかった。マスター・インダーラもジェダイ・オーダーの中間管理職といえる立場なので、事態を丸く収めることが最善の道と考えたのだろう。
辺境の現場で起きていることは組織の中枢にはなかなか届かないものだ。