くらし情報『『流麻溝十五号』ゼロ・チョウ監督、台湾で初めて女性政治犯を映画で描いた理由』

『流麻溝十五号』ゼロ・チョウ監督、台湾で初めて女性政治犯を映画で描いた理由

一方、大陸からやって来た女性は、彼女たちとは全く異なるわけです。言語的、文化的背景が一人ずつ違う。ですから、日本語のできる先生、広東省出身の先生、山東省出身の先生など、様々な方言を話す先生方を集めて、登場人物一人一人に合わせたトレーニングを行いました。

『流麻溝十五号』ゼロ・チョウ監督、台湾で初めて女性政治犯を映画で描いた理由

台湾の若者の多くは、この悲劇を知らない

――この映画が描いた歴史について、台湾の若者はどの程度認識しているのでしょう?

いまの台湾の若い人たちの多くは、この歴史を知りません。この映画の観客の7、8割は初めて知ったのではないでしょうか。内容が事実だということに驚いていました。台湾は民主化が実現して30年以上経っています。ですから半世紀前、まだ生存している自分の祖母たちの世代が、この映画のような経験をしていることをリアルにイメージできないのです。
しかし、私たちは周到なリサーチを重ねたうえで、この作品を撮りました。内容がウソではなく真実だと、説得力を持って言うことができます。

『流麻溝十五号』ゼロ・チョウ監督、台湾で初めて女性政治犯を映画で描いた理由

――台湾での公開時、レイティングを下げて子どもでも保護者同伴で観られるようにしたという話をうかがいました。

この前に撮った映画『愛・殺』(2021年大阪アジアン映画祭で上映)

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