【インタビュー】多部未華子、10代の子を持つ母親の気持ちに「いつか来るんだろうなぁ…」
と思って、自分の中にも常にある感情だなと改めて思いました。
――10代の頃だけでなく、年齢を重ねて、親になるなど、様々な局面で形を変えつつ、シンパイの種は常にあるものかと思います。
そうなんですよね。ずっとあるんですよ。逆に、そういえば、子どもの頃って何も考えず、心配なんて何もなかったよなぁ…と思って、また本当によくできたお話だなぁと思いました(笑)。
親たちの頭の中にも共感
――最悪の将来を想像して、先回りするあまりあたふたとしてしまうシンパイですが、多くの人が多部さんに対して落ち着いた印象を持っているかと思うので、意外なキャスティングにも思えました。
私自身は普段からわりとバタついているタイプだと思うので(苦笑)、そういう意味ではあんまり自分とシンパイがかけ離れているとは思っていないんです。みなさんが抱いている私のイメージとはちょっと違うのかもしれませんね。
ただ、シンパイというキャラクターを演じる上では、一番最初に「あまり共感しながら声をあてることはできないかもしれません」という注意書きをいただいたんです。あまりに心配し過ぎて、みんなを巻き込んで、自分のやり方で自分の思い通りに動かそうとするキャラクターですし、すごく極端に描かれている部分も多いので。