【インタビュー】思うように進めないときでも、あなたの選ぶ道が正解だから――ソニンが実践するポジティブなマインド
自分だけで生み出したマタンギというよりも、オリジナル版の雰囲気をできるだけ日本語にするように、ニュアンスを崩さずということを一番に意識して取り組みました。
――オリジナルを踏襲しながらもご自身の声で表現することは、自分で100%構築するよりも難しそうに感じます。特に苦心した、こだわった点はどこでしょうか?
やはり、悪人でも善人でもない、わからないような声の感じを出すことです。一見すごく悪そうに見える、いわゆるヴィランっぽいシーンもあるじゃないですか。通常であれば徹底して悪に見えるように表現するところを、あえて“抜く”ようにしました。それは台詞にしても、歌い方にしても、同じく意識した点です。微妙なところを狙って「マタンギってどっちなの!?何なの、この人~!」みたいな、ある意味軽さを出すところに一番苦戦しました。
「何度でも通いたい」ミュージカル映画
――歌唱では非常に艶っぽさもありましたが、そのあたりも意識されたところですか?
はい。
私は普段ミュージカルでパワフルに歌う役が多いんですけど、そっちに行きすぎないように意識しました。声は妖艶にしつつ、「ちょっとつかみどころなくて謎だよね」