くらし情報『『最後の忠臣蔵』役所広司インタビュー “生かされた男”の矜持を語る』

『最後の忠臣蔵』役所広司インタビュー “生かされた男”の矜持を語る

手を抜いちゃいけないなって(笑)。実際そうなんですよ。スタッフの側で初めて現場に立って、俳優さんが現場に来たとき、凄い期待するんですよ。自分たちが準備した場所をどう使ってどんな物語を語ってくれるのか?どんな芝居を見せてくれるんだろう?って。だから自分が俳優として呼ばれたときには、スタッフから期待されているんだから、下手でもいいから一生懸命やろう、それが大事なんだって思いましたね」。

孫左衛門の生き方、彼が下す決断を「理解する、というよりも男にとっては憧れです」と役所さん。
「まず、大石内蔵助という男には魅力があるんでしょうね。いまの時代、自分の会社の重役の愛人の子供を自分の人生を懸けて育てようとは思わないでしょう?この男の頼みだからこそ、この男の愛人への思いを知っているからこそ自分は討ち入らずに『分かりました』と言える。
この関係を美しいと思うし、男として男らしさを感じます」。

本物の侍ではないがゆえ、侍であろうと己を捨てて生きることを選んだ男。その姿は侍なき時代に生きる役所広司という俳優そのものなのかもしれない。

■関連作品:
最後の忠臣蔵 2010年12月18日より丸の内ピカデリーほか全国にて公開
© 2010「最後の忠臣蔵」

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