大森南朋×松嶋菜々子インタビュー 思わずふたりがキュンとした犬の仕草は…?
ふたりの間にいるラッキーが、関係を取り持ってくれたおかげで、冷静さを失う一歩手前でとどまることができた。そこから、また新たな家族が始まる。“第二のスタートライン”に立つ夫婦、という気持ちでした。
「“かわいそう”ではなく“変わりゆくあなたをこの先も理解する”」(松嶋さん)
大切な人がもし病に冒されたら…。見ていてふたりを襲う困難を自らの身に置き換えてしまいそうになるが、ふたりは彼らが辿る運命から何を感じたのだろう?劇中の美里のように、それでも強く、相手を支えられるものだろうか?
大森:やっぱり辛いと思います。何とかしてあげたいという気持ちはあるので、全力で何かを…。それでも「どうしようもない」と言われたら…一緒に生きていくしかないですよね。
松嶋:なぜ気づいてあげられなかったのか?もっと早くに私が何かしてあげられることがあったのでは?というような後悔がよぎるでしょうね。
それでもやっぱり、自分の何かを犠牲にしてでも支えてあげたいと思います。長崎監督からは「お母さんみたいにならないで」という演技指導があったのですが、確かにそうだな、と思いました。「かわいそう」ではなくて、変わりゆくあなたをこの先もずっと理解する、という気持ちでした。