こうなると、もう何が基準なのかワケが分からなくなってしまうのですが、今年の主演女優賞候補者はまた凄腕ぞろい。ちょっと怖すぎる顔ぶれなので、キャリーには来年再度狙ってもらいましょう。
もう1人のガボレイ・シディべですが、かなり個性が強いだけに、キャリーのように出演作が続々…というわけにはいかないと思いますが、その個性と才能を放っておくほどハリウッドも野暮ではありません。『ラッシュアワー』でおなじみのブレット・ラトナー監督の最新作『Tower Heist』(原題)に出演するそう。エディ・マーフィー、ベン・スティラー、マシュー・ブロデリック、アラン・アルダら個性派の大物が登場する作品の中で、ガボレイがどう光るかが見ものですね。出来上がりが楽しみ!
このように、オスカーを機に注目される俳優たちは多いですが、引き続き活躍できるかどうかは本人次第。運も才能なのだとすれば、良い作品、製作陣と出会う運命をフルに使って、「オスカーを獲ったけど、その後見ないね」とか「その後、作品に恵まれないね」と言われない道を歩んでほしいものです。せっかくの才能ですからね。
(text:June Makiguchi)