企業が掲載費を負担し、その中で企業の販促物あるいはキャラクターが出てくる点では広告と捉えられる可能性がある。しかしLINEのスポンサードスタンプが従来のテレビCMやWebのバナー広告と異なるのは、LINEユーザーが自分の意思で選んで利用していること。見たくないものが勝手に表示される嫌悪感はなく、無視されることもない。最近ではテレビCMと連動して自社のスポンサードスタンプを紹介する、といった取り組みも行われている。
○CRM分野で注目のLINEビジネスコネクト、活用事例が続々と
そしてLINEビジネスコネクトは、「LINEが人と商品・サービス、人とビジネス、人と社会をつなぐ」世界を実現するための中核をなすサービスとなる。LINEがメッセージ送受信のAPIを提供することで、企業が持つ既存のシステムや顧客データベースと連携。1人1人のユーザーに最適なメッセージ配信ができるというものだ。
LINEビジネスコネクトは、マツモトキヨシのような小売業からH.I.S.のような旅行業、ソフトバンクのような通信キャリア、テレビ各局やリクルートのようなメディア業まで、幅広い企業で利用されている。
田端氏は代表的なものとして、日本郵便がスマートフォンに保存している画像を年賀状のデザイン素材に使い、LINEユーザーに送れるオーダーメード年賀状や、SBI証券がLINEのリアルタイム性を生かしてユーザーに株価の情報通知を行う事例、ガリバーが車の停車時間や位置をLINEを通じて通知する「DRIVE+」