くらし情報『電卓事業の歴史と今後の向かう先を探る - キヤノン、初の電卓「キヤノーラ130」の発売から50年の節目』

電卓事業の歴史と今後の向かう先を探る - キヤノン、初の電卓「キヤノーラ130」の発売から50年の節目

の誕生につながっている。

○民生用電卓として初めてテンキーを搭載した「キヤノーラ130」

キヤノーラ130の製品開発がスタートしたのは1962年。約2年の開発期間を経て1964年に、東京・晴海の東京国際見本市会場で開催された第28回ビジネスショウにおいて発表され、同年10月20日から発売された。

当時の価格は、39万5,000円。北海道向けに出荷される製品に関しては輸送費の関係もあり41万5,000円の価格設定となっていた。初任給が1万円台、国産乗用車が数10万円という価格であったことからも、今の電卓に比べてはるかに高価な製品であったことがわかるだろう。

最大の特徴は、民生用電卓としては初めてテンキーを採用した点だ。当時の電卓の多くはフルキー電卓と呼ばれ、各桁ごとに0~9までのキーを用意。
結果としてキーの数が多くなるという課題があった。キヤノンではテンキー方式を採用することでキースペースの小型化を実現。さらに、操作性を高めることにも成功した。

また、光点式表示器を採用したのも特徴だ。これは0~9までの10枚の薄いアクリル性のフィルムを重ね合わせ、光を当てることで数字を浮かび上がらせるというもの。

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