2014年10月22日 12:56
ローランドDGが最新のものづくり事情を学べる「monoFab Experience Day」を開催
を楽しめる場として「ファブラボ」を増やし、広げることに田中氏は取り組んでいる。
講演の冒頭では、慶應義塾大学SFCの図書館内に設置されたファブスペースを学生がどう活用しているかについての紹介が行われた。無料でものづくりが楽しめるファブスペースは、工業系の学科ではない学生にも多く活用されているという。
「iPhoneカバーなどは毎日かなりの数が作られている。椅子に取り付けて荷物をかけるフックなども作られ、快適さが増してきた。こうしたフックは100円均一ショップ等で手に入るかもしれないが、この椅子にぴったりのものというのは売っていない」と田中氏は自分にとって必要なものを直接作り出せる状況を学生が楽しんでいる様子を紹介。「親戚の小学生が漢字の書き取り練習に苦労しているのを見て、1度書けば3回書ける鉛筆ホルダーを作った学生がいる。このデータをインターネットで公開しておいたところ、海外でも利用されるようになった。
さらに5本の鉛筆をセットして五線紙がさっと書けるペンを作った音楽家もいる」とインターネットとものづくりが融合することで、新たな展開があることも語られた。すでにアメリカでは3Dデータをオープンにする取組みが始まっており、インターネットからダウンロードしたデータを実際に成形してみることもできるようになっているという。