2014年11月5日 12:40
IPAの今月の呼びかけ(11月) - 遠隔操作ソフトのインストールに注意を
ここで使われた遠隔操作ソフトは、市販されているもので、PCのメンテナンスや無人観測所のデータ回収などに使われるもので、正しく使う限りは合法なソフトウェアである。
本誌でもWindows XPからの移行をサポートするサービスなどを紹介したが、ここでも遠隔操作ソフトが使われている。初心者などを対象に、やや難しいと思われる操作や設定などを代行するのが目的で利用される。しかし、それを逆手にとったような事例が報告されている。
○遠隔操作によるプロバイダ変更勧誘トラブル
2014年以降、IPAの安心相談窓口に「プロバイダ料金が安くなるという電話勧誘から、遠隔操作ソフトをインストールしてPCの設定を変更してもらった。しかし、PCをこのまま利用して大丈夫か」という相談がよせられている。同様の事例は、国民生活センターにも寄せられている。
この遠隔操作によるプロバイダ変更の勧誘トラブルは、2013年以降、急増している。
図2は、国民生活センターの発表から作成されたものである。
この事例では、実際にプロバイダ料金がどのくらい安くなるのか、文書による変更内容の確認といったことが行われず、また、十分に内容を考慮する時間もなかったとのことである。