2014年11月20日 12:00
C・ノーラン監督「新しい挑戦たくさんあった」- 徹底的にリアルを追及した『インターステラー』
だからわれわれはセットを建てた。セットというより、シミュレーターに近いものだったよ。中に座ると、窓の外で、宇宙船が異なる外力に反応している様子が見えるし、感じることができる。そんなふうに、自然な方法でこの映画のリアリティを達成することがとても重要だったんだ。
――リアリティを追及するため、かなり過酷な現場で撮影を行ったそうですが、現場で最も大変だと感じたことを教えてください。
スタッフにとっては、ウォーター・プラネット(水の惑星)がもっとも大変だったと思う。膝までの深さの水の中に3日間立っていたんだ。機材を置くところがどこもなくてね。
すべてを持っていないといけなかった。乗り物を動かさないといけなかったし。凍えるほどだった。ものすごく寒かったよ。でも実は、僕はそういうのが好きだったんだ(笑)。そう、実際は好きだったんだよ。
――なぜ、過酷な現場が好きなのですか?
何もそこには置けなかったからだよ。まるで小さな映画をやっているみたいだった。
突然、余分な装備をすべて取り除かないといけなかった。そういう要素をとても楽しんだよ。また、カメラクルーにチャレンジすることがとても楽しかった。役者たちにチャレンジすることもね。