つんく♂、子どもへの刺激で目指す未来「文化を絶やすことはマイナス」
レコーディングしてくれたらきっとそれが正解です」。彼女は自分のiPhoneのボイスレコーダーで、自宅待機の中、主婦仕事の合間を縫って録音してくれました。
○■「大人が思う子どもらしさ」は不要
――NHK Eテレ『いないいないばあっ!』への楽曲提供時、世の子どもたちの未来を考える中で、「絵本も僕のすべきことの1つ」と感じたことが絵本制作のきっかけになったそうですね。
世界を見渡しても、僕が幼少の頃は「アジアのNo.1日本」という決めつけというか、実際にもアメリカに追いつけ追い越せで「ヨーロッパにも負けない日本」という気持ちで育ってきました。しかし、いつの間にかそんなことはなくなっていたのに、いつまでも日本はアジアの先頭にいるつもりでいたように思います。
さすがにこのところのKPOPや韓流ドラマ、映画の実績を目の当たりにし、そして、中国の経済の発展を肌で感じ、「あ、やばい」ってたくさんの方が思ったと思います。とはいえ、「今さら何をすべき!?」というのが現実で。そんな中で、今すぐは無理でも5年後10年後にふたたび追いついて、追い越す為には今の日本の子どもらにどんな刺激を与えるかだと思うんです。