つんく♂、子どもへの刺激で目指す未来「文化を絶やすことはマイナス」
そもそも「誰の目線か」を考えて作ったわけではないですが、後から冷静になって考えてみると、結果第三者である男性がこの物語を書いたのがよかったのかもしれません。子ども目線とかも考えたことはないけど、これまで書いてきた歌詞の目線も女性や学生目線でやってきてたので、今回は少年でよかったのだと思います。
――作画のなかがわみさこさんは、どのような経緯でオファーされたのでしょうか?
いろんな絵の候補を見ました。でも、彼女の絵はぴったり以上のぴったりでした。とても雰囲気が出ています。今回一番僕がこだわったのは、絵の中に「日本」と限定できることは入れないようにしようってことです。世界のどこの人が絵を見ても「自分の国の話」って思ってもらえるように設定しました。その意図をすぐ汲んでくれたので、そういう意味でもとてもイメージに近づきました。
――母親役の声優に小湊美和さんを抜てきされたことも、ネット上で話題になっています。
彼女は教え子の中で僕のオンラインサロンに加入してくれていて、ハロー!プロジェクト卒業後も、ちょいちょいと仕事を手伝ってもらってましたが、大きくは代々木アニメーション学院で僕が監修した講義の講師を務めてもらった実績が大きいですね。