つんく♂、子どもへの刺激で目指す未来「文化を絶やすことはマイナス」
そもそもは民謡一家で育ったというのもあって、僕とは違うリスペクト出来る部分を持ち合わせています。それでもPOPSを歌うということに対して貪欲に物事を考え、自分が幼いころから培ってきた学びを一旦脇におき、つんく♂プロデュースから学べるものを学ぼうという意識が高かったのが印象深かった。そしてハロー!プロジェクト卒業後、民謡で学んだことと、つんく♂プロデュースで学んだことを自分のなかで噛み砕いて、つんく♂プロデュースの歌唱や考えを今の若者に教えてあげたいという心意気にも打たれました。
そんな彼女なら今回の朗読も、自粛要請期間のなか、直接指導、指示をしなくともメールやスタッフ経由でのやりとりで、きっと僕の意向を汲んでくれるのではないかと思い、彼女を推薦しました。出版社、スタッフ含めて異論なく、評判の良い作品になったと思っています。
僕が出した指示はシンプル。「プロの声優に頼まず、小湊にお願いする理由は、主婦であること。そして、朗読のプロでないことをそのまま生かしたい。
今入ってる少年の声を聞いて、自然にやって欲しい。うまく(上手に)やったらきっと採用しない。雰囲気を出さないで(声優的なうまさを求めていないという意味で)