2014年11月28日 20:10
平成26年度[第18回]メディア芸術祭、アート部門の大賞は「該当なし」
文化庁メディア芸術祭実行委員会は、平成26年度[第18回]メディア芸術祭の受賞作品を発表した。今回は「アート部門」の大賞作品は「該当なし」という結果となった。
「文化庁メディア芸術祭」は、アート、エンターテインメント、アニメーション、マンガの4部門において優れた作品を顕彰すると共に、受賞作品の鑑賞機会を提供するメディア芸術の総合フェスティバル。今年度の同芸術祭には、前述の4部門に対して過去最多となる世界71カ国・地域から3,853作品が寄せられた。
その注目すべき「アート部門」だが、本年度の「大賞」は「該当なし」と発表された。「アート部門」は2004年の部門改組から設定されたものだが、それ以前の「デジタルアート(インタラクティブ)部門」、「デジタルアート(ノンインタラクティブ)部門」含め、「アート」を対象とした部門の大賞受賞作品が選出されなかったのは初めてとなる。
部門の審査委員・三輪眞弘氏はこの理由について、「今年の応募作品の質が低かったわけではなく、優秀賞や新人賞に選ばれた作品は非常に高いクオリティだった」としながらも、「僕が審査に携わった過去2回は、大賞に選ばれるべき突出した作品があり、ほかの審査委員らも意見が一致することが多かったが、今年はどれも素晴らしい作品でありながらも、コレだという決め手が感じられなかった」