2014年12月3日 07:00
冷えやすい女性に「よもぎ」がおすすめな理由を漢方のプロに聞いてみた!
お隣の韓国では、"よもぎ蒸し"や化粧品として、さらには中国では薬用としてだけでなく、魔よけとしても使われているそうです。
古くから広く愛用されている「よもぎ」とはいったい何なのでしょうか。なぜ"よもぎ"を使うのでしょうか。
その答えは"よもぎの薬効"を知ることにありそうです。よもぎの効果効能について探っていきましょう。
○よもぎの薬効とは?
まず、薬草の効能を考えるときに重要なのは、(1)五気、(2)五味、(3)帰経の3つのキーワードです。それぞれを簡単にご紹介します。
(1)薬草は寒・涼・温・熱・平の5つの性質を持っていて温度を調整する働きがあります。
冷えている時は温・熱の薬草を用いるわけです。
(2)薬草は酸・苦・甘・辛・塩辛いという5つの味を持ちます。酸は引き締め、苦は排泄、甘は補う、辛は寒気を取る、塩辛いは利尿作用などの働きがあります。こちらも目的に応じて使い分けます。
(3)帰経とは、薬草がどこの経絡を通り内臓に入っていくかを表したものです。たとえば「緑を見るとは目がよくなる」というのを聞いたことはないでしょうか? 東洋医学では、緑(青)は肝臓の経絡に入ると考えられていて、肝臓との関係性を表した五行色体表なるものが存在します。