くらし情報『"栄養学のプロ"が「糖質制限ダイエット」に警鐘を鳴らす』

2014年12月9日 08:00

"栄養学のプロ"が「糖質制限ダイエット」に警鐘を鳴らす

女性の平均寿命が86歳だとしたら、健康なのは74歳ぐらいまでということだ。そのため、「これからの健康政策は、この健康寿命をいかに伸ばしていくかにあります」と力を込める。

「日本の要介護者が要介護になった原因を調査したデータを見ますと、約3割は、脳卒中、心臓病、糖尿病、呼吸器疾患などの、いわゆる『生活習慣病』なんです。これに骨折や認知症などの『衰弱』による理由を足すと、約5割になります。ということは、生活習慣病と衰弱に配慮した食生活にすることで、介護の世話になるリスクは相当下がるということです」。

○偏った食事では、健康は維持できない

生活習慣病と衰弱を避けるためには、栄養バランスに配慮した食事が不可欠となる。ただ、厚生労働省の調査によると、栄養バランスの基準となるBMIが決して良好ではない人たちが近年、増えてきている。

例えば、BMI25以上の「肥満者」の割合は、男性で3割、女性で2割にのぼる。
一方で、BMIが18・5未満の「低体重(やせ)」の割合は、女性で1割強になり、特に20代(21.8%)と30代(17.1%)に顕著に見られる。これらの問題を解決するには、それぞれの栄養状態にあわせた個別対応の食事指導が求められることになる。

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