2014年12月12日 10:36
『宇宙戦艦ヤマト2199』はなぜ今新聞広告を出すのか? 戦略から見えるアニメが一生の趣味である時代の到来
の記事によると、この広告には、1974年から放送されたオリジナル『宇宙戦艦ヤマト』のファンであるハイエージ層と、現在はアニメに触れる機会の少ない人々に、リメイク版である『2199』の存在を知ってもらうために企画されたという。
1974年に公開された『ヤマト』と出会った時、10代だったファンももう50代半ば。この世代は20代~30代と比べれば、新聞との親和性はまだまだ高い。だからこその新聞広告というわけだ。
この『宇宙戦艦ヤマト2199』が宣伝で掘り起こそうとしている層がそこだとわかると、2012年4月の週刊誌『週刊ポスト』(小学館)とのコラボ企画(特集記事掲載に合わせ裏表紙を森雪が微笑む『週刊ヤマト』にした)も、旧来の『ヤマト』ファンへの訴求を目指したものだと合点がいく。実際、映画館に足を運んでいるファンを見ると、年齢が高めのファンが少なからず見受けられた。これがどうして今後のアニメのあり方を考えるヒントになるのか。
それは『宇宙戦艦ヤマト 2199』のヒットに、オリジナル『ヤマト』ファンが少なからず貢献したことを考えると、そこに「シルバーエージ向けアニメ」の可能性が見えるからだ。