2014年12月12日 17:32
アップル、プログラミングが学べるキッズ向けイベント「Hour of Code」を開催
このヒントを上手く飲み込んで、子供たちはブロックをつなげていく。なるほど、プログラミング言語を学ぶ以前に思考方法を鍛錬できるというわけだ。
作成したプログラムを実行し、課題がクリアできると、「おめでとうございますあなたはパズルを完了しました」というダイアログがあらわれ、その中で書いたコード(JavaScript)を表示できるのだが、そのコードは不可視化されており、実際はこういうものが動いているのだけどね、といった記述にとどめてある。ここで重要なのはプログラミング言語そのものを習得する以前に、プロセスの重要性を説き、発想を柔軟にしていこうというスタンスを示していることだろう。チュートリアルを進めていく中で、インターミッション的にスタッフの四方山話が挿入されるのだが、それらも学習者には興味深いエピソードだったはず。例えば、Appleの共同設立者の一人でもあるスティーブ・ウォズニアックは、とてもエレガントなプログラムを書いた、とか、映画『アポロ13』でも描かれた、当時の技術ではごく限られた量しか送ることができないプログラムを、搭乗を認められなかった船員がギリギリまでシェイプアップして送信したことでアポロは地球に戻ってくることができたといった話は、大人でも惹きつけられてしまう。