2014年12月15日 11:00
支社制度復活から2年半 - IBMの地方戦略はどう変化したのか?
Q:過去2年半の中部支社長の実績を自己評価すると何点か?
福田氏:少し甘いと思われるかもしれませんが、自己評価すれば90点だと思っています。自分では、IBMのわかりにくかった部分をわかりやすくできたという成果はあったと思います。一般的に、大企業は本社の営業が担当し、支社や支店はもう少し規模の小さなお客様を担当するというイメージがあると思いますが、IBMは2年半前、企業規模にかかわらず、その企業の本社のある地域が責任を持って担当することになりました。この2年半で、それがお客様にも浸透しており、信頼されるようになってきたと思います。私はIBMに在籍する26年のうち、22年間を名古屋で過ごして来ましたので、地元との結びつきは社内で一番強いと思っています。
Q:過去2年半で、具体的にどうのような点に注力してきたのか?
福田氏:私が中部支社長に配属された当時は、海外に進出するお客様が多く、グローバル対応のITや人事、M&Aの部分でお手伝いして来ました。具体的には、ITにおいてはグローバルデータを収集し、経営を見える化する点において、IBMがこれまで蓄積したノウハウを提供し、人事ではその地域に合った人材管理をアドバイスしました。