くらし情報『標高3,000mの大自然に描かれる"家族"の物語 - 木村大作監督が語る『春を背負って』』

2014年12月16日 20:00

標高3,000mの大自然に描かれる"家族"の物語 - 木村大作監督が語る『春を背負って』

製作費のかかる作品は、今の映画界では本当に難しい。やっぱり向こうは商売だから。現実的な予算感で、俺が出来るもの、やりたいものは何かと考えて、最近やっとまとまりだした感じだね。今日もちょっと偉い人と話したんだけど、まあ乗ってこない(笑)。そういうやりとりをしていく中でも、突然に思いつくこともあるので、今はそれを待っているところがある」

――ひらめきですか?

木村監督「そう。それをずっと待っている感じだね。これまでの2本もそうだったから。『劒岳 点の記』も『春を背負って』も突然に下りてきた。
『劒岳 点の記』は、撮影旅行で能登半島に行った帰りに、一回、劒岳を拝んでみようと思って撮影したんだよ。それでこれを映画化したいと思って作ったんだから、本当は世の中にもっと出て行かないとダメなんだよな。今、月に2回くらい、地方で講演があるんだけど、そのときはいつも車で行くようにしている。そうすることで、何かが出てくる可能性があると思っているんだよ。あとは、DVDが売れてくれると、次の企画が言いやすい(笑)。だから、こうしてお願いしてるんだけど、この業界は、本当に損得勘定がすべて」

●家族と一緒に落ち着いてみてほしい
――現在、監督が探している題材は、やはり山や風景などは鍵になっているのでしょうか?

木村監督「いや、山はちょっとしんどいかな(笑)。

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