2020年7月17日 10:30
山田孝之、働き方の転機「年2本がベスト」俳優を目指す人と後輩のために
年2本に全力を注いで生活が維持できるようにするためには、どういう仕組みを作ればいいのか。それを作れるのがプロデューサーの仕事なんです。すばらしい俳優は本当にたくさんいます。その方々に続けてもらうためには、どう自分が頑張ったらいいのか。模索しながらやっています。
●『全裸監督』『ヨシヒコ』『ウシジマ』の共通点
――俳優業ですぐに生活が維持できる人も一部なんですか? 下積みが大変というイメージがあります。
下積み……経験値は大事ですけど、未経験でもオーディションに受かればそのまま俳優一本で生活を維持できるようになる人もいます。経験が少なくても、それ相応の仕事をして、評価を得たのであれば、しっかり対価をもらうべきだと思います。
あとはしっかりと労働環境を整えること。睡眠時間を削って毎日撮影だと、質が下がるのは当然なので。キャストやスタッフ含め、事故やケガの可能性だって上がります。プロデューサーをやったのは、そういった理由です。
――これからの若手たちのためにも。
そうですね。後輩たちや、今、俳優をやっていない人に向けても。10年後、20年後、30年後に俳優をやる人へ。
今の状態のまま進んでいくと、将来も変わらない職場環境であることは確実なので。