2014年12月25日 08:00
糖質制限ダイエットは危険? - 栄養学の有識者が語る「お米の力」
その中で、中村学長は和食がユネスコの無形文化遺産になって以降、「粗食のほうが健康にいい」という考えが世間に広まっている感があるものの、実際はそうではないと訴える。
「昔の日本は粗食ゆえにみな低栄養状態で、かっけによる死亡率も高かったんです。日本がこれほどの長寿国家になったのは、経済発展により栄養が豊かになったこと、そして食の欧米化が進んでも、国民が米を主食とした食生活を手放さなかったからです。ご飯とさまざまな食材を使った、栄養豊富でバランスのとれたおかずを数品組み合わせた食事こそが、生活習慣病を予防する基本の食事だと思います」。
「米をとぎ、炊く手間が面倒だから」と、主食がパンやパスタなどに偏り、「おかず」が不足している人も多いだろう。ぜひとも、日本を長寿国家へと押し上げた「ご飯+汁+おかず」の食事スタイルを取り入れてもらいたいものである。
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