2015年1月8日 19:31
トレンドマイクロ、2014年の情報セキュリティ総括と2015年の展望
2015年1月、トレンドマイクロは、2014年の情報セキュリティ総括と2015年の展望を発表した。発表は、上級セキュリティエバンジェリストの染谷征良氏が行った。
染谷氏は冒頭、2014年は過去にないほど多様なサイバー攻撃が起きた1年であったかもしれないと、感想を語った。そして、その特徴は、
狙われる「個人情報」
攻撃対象の「ボーダーレス化」
にあるとした。トレンドマイクロでは、法人・個人共通、個人、そして法人の3つに分類して、脅威動向を分析した。それぞれで、2015年は3つの脅威動向が浮かんできた。以下、そのカテゴリごとに3つの脅威動向を見ていこう。
○法人・個人共通 - 標的の多様化
このカテゴリでいえるのは、標的の多様化である。
2014年に大きく被害をもたらせた攻撃にネットバンキングの不正送金がある。
図2のグラフは、ネットバンキング関連の不正プログラムが検出されたPCの数である。2014年になり、倍増している。そして、2014年第2四半期には、国別でトップとなった(グラフでも突出している。従来は米国が1位だった)。さらに、法人への被害も増加している。折れ線グラフはその比率であるが、上昇傾向がはっきり浮かび上がる。