つまり、女性は一緒に過ごす他の女性の気持ちや真意を察することができなければ、心地よく1日を過ごすことができないわけです。しかも、火をおこしたり、水を確保したりすることが難しいという時代であれば、料理をするのも1人ではできません。他の人の手を借りなければできないということは、それだけ他の人の気持ちを察することができなければいけないわけです。それは、育児においても同じことがいえるでしょう。それに対して男性の場合はというと、基本的に猟は1人で出かけるで相手の気持ちを察する必要はありません。また、もし仲間と一緒に猟に出かけ、それを確実に成功させるためには、リーダー的存在の男性の指示に従う必要があります。つまり、明確な言葉による指示に従って行動するというのが男性だったわけです。
人の行動や心理は、生まれ落ちた瞬間から社会や文化といった周囲の環境の影響を受けて培われていく部分と、長い進化の過程で培われた部分があります。
男性が察することが苦手というのは、前述のように進化の過程で培われた部分なのかもしれませんね。女性は、「男性は察することが苦手」と理解した上でコミュニケーションをとっていけば、彼氏や夫という愛すべき男性と不要なケンカをしなくてすむようになるかもしれませんよ。