くらし情報『猫の柄はもともと1種類しかなかったって本当? - 獣医師が解説』

2015年2月12日 11:23

猫の柄はもともと1種類しかなかったって本当? - 獣医師が解説

○シマ柄じゃない猫が現れたのは2,000年前

初めてシマ柄じゃない猫が現れたのは西暦になったころだと考えられています。絵として残っている最古の猫は白黒柄で、6世紀頃のギリシャで書かれたものがあります。シマ柄ではない猫は突然変異によって生まれました。
キジトラの模様を作っている遺伝子をアグーチ遺伝子といい、この遺伝子は1本の毛を層状に染める働きがあります。突然変異により、アグーチ遺伝子が働かなくなり1本の毛が1色からなる、柄がない猫が生まれました。

○それ以前にもいろいろな柄は誕生していたが……

単色以外にも、オレンジ色のマッカレルタビーの茶トラや、銀色のサバトラ、白黒ぶちなども遺伝子の突然変異により生まれました。こういった突然変異は紀元前にも起こっていましたが、柄が違う猫は自然環境では目立ってしまいうまく生き残れなかったのではないかと考えられます。白猫はその最たる例で、自然環境で白い動物はほとんどみることができません。

紀元後からいろいろな柄の猫が増えるのは、カモフラージュしやすい柄でなくても生き残っていけるようになった、つまりより人間と距離が近づき、目立った柄でも生きていけるようになったと考えられます。

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