大貫勇輔、少年たちに「人生を変えてもらった」コロナ禍の公演に熱量アップ
指定の場所以外は飲食禁止で、稽古場内で何も食べられないことが、けっこうつらいです。お腹を空かせたまま稽古しています(笑)。
また、一人一人が日常の中で気をつけないといけないから、みんなで食事なども行けないんですよね。前回は炭鉱夫のみんなでごはんに行ったりして、絆や信頼関係を作ってきたものが、今回はできないので、寂しい気持ちはありつつ、逆に稽古場でじっくり考えていることがより化学反応を生んでいる気もします。
――改めてになりますが、大貫さんの好きなシーンを教えてください。
僕が出演する「Dream Ballet」というシーンでは、お父さんがビリーの可能性を見て心が動いていく。全てのお父さんたちが理解できると思っていますし、とても胸を打たれます。あとは「Grandma’s Song」も、本当に美しい。
「Solidarity」や「Angry Dance」と好きな振り付けはたくさんあるんですけど、特に「Grandma’s Song」は音楽も雰囲気も振り付けも素晴らしいです。
○■俳優としても挑み方が変化
――先ほど、『ビリー・エリオット』を経て俳優としての気持ちが変わったとおっしゃっていましたが、それは後に出演した作品にも現れていたんですか?
例えば『メリー・ポピンズ』は『ビリー~』の後だったので、挑み方も大きく変わりました。