大貫勇輔、少年たちに「人生を変えてもらった」コロナ禍の公演に熱量アップ
「これがビリーの未来の姿なんだ」と思わせる夢のシーンを届けるための緊張感が本当に毎回ありました。今回は初演の経験があるので、前回よりもリラックスしてできている感覚はあります。劇場で、本番と同じ状態で稽古できているのも大きいですね。
○■今の日本にもリンクする作品
――稽古ではコロナの影響もあると思いますが、どんな様子でしたか?
今回に関してはコロナの影響がバネになったところもあったと思います。みんなリモートでトレーニングやレッスンをしていたのですが、ビリー少年たちは思いっきり稽古したいのにできなくて、上演も延期になり、もし今回の上演が中止されて今後再演されても今のキャストではできないという焦りが、前向きなエネルギーに転換されたように思います。より子供たちの熱量を感じます。
――まさに踊ることを止められたビリーのような…。
今の日本にも合う作品なんじゃないかな。
精神面や社会情勢、いい意味でリンクする作品だと思います。――稽古場の対策としては、どのようなことをされているんですか?
とても厳しく対策していて、一挙手一投足がチェックされています(笑)。何か触ったら消毒するし、踊るシーンではマスクですけど、その他はずっとフェイスシールドをしているし、できることは全部やってます。