大貫勇輔、少年たちに「人生を変えてもらった」コロナ禍の公演に熱量アップ
――私も何回も劇場に通ったのですが、上演が始まってからどんどんチケットが取れなくなっていって、最後には当日券の列がすごかったという印象が強く残っています。反響が広がっている実感はありましたか?
やっぱり、良い作品は絶対に広がっていくんだと体感できました。初演から何年も全世界で上演されているすばらしい作品が、国を超えて日本人にも響くのだと。嬉しかったし、誇らしかったですね。
――一方で、堀社長が「大変すぎて再演は無理なんじゃないか」とおっしゃってもいましたが…(笑)
裏は壮絶だったみたいですね(笑)。でも、キャストたちは、本当に楽しんで、誇りを持ってステージに立っていました。
――オールダー・ビリーを演じている時は、どのような心境だったんですか?
初演の時は不安で不安でたまらなくて、緊張で吐き気すら感じながら演じていました。照明も落ちて真っ暗な中、袖で椅子を持って待機して……椅子を回しながら踊るというだけでも大変なのに、八百屋(傾斜のある舞台)で暗くて、スモークも焚かれている。
これ以上ダンサーを苦しめるシチュエーションはないんじゃないかというくらいの中でのパフォーマンスですし、お客様に、何よりビリーに夢を見せなきゃいけないシーンです。