配偶者からのDV、男性も18.3%が経験……「新・理想の夫婦像」とは
のもと、女性はタイピストや電話交換手などの仕事につきました。現代でも、女性の中には仕事は結婚までの腰掛けと考える人は少なくありません。昔であれば、男性も女性もそれが当然だと疑うことがありませんでした。
ですが、最近では女性も男性と同様に社会で活躍することが期待されます。それだけではありません。以前に「働く女性が『イクメン』にいらだつ理由」でも紹介しましたが、女性は仕事での活躍に加え、家事や育児も今まで通り期待されています。
女性からすると負担が増えただけで面白くありませんよね。また、男性からすれば、これまで男社会であった会社に女性たちが登場してくる。
これは、いわば競争相手が増えたわけです。そしてその競争に負けた男性たちは、社会の先行き不透明観も相まって、経済的な不安から結婚に踏み切れなかったり、結婚したとしても何でも器用にこなす妻におんぶに抱っこという状態になったり。これらが、現代夫婦の抱える問題であり、それがDVのような形で社会病理としてあらわれているのかもしれません。先ほど、男性が配偶者から受けているDV被害の割合に触れましたが、女性は32.9%で、約3人に1人が被害を受けています。