糸川耀士郎&菊池修司、中止公演への思いと『富豪刑事』舞台で見せたい世界
菊池:たしかに、神戸はあんまり加藤に質問とかしないけど、「誰だ」と聞いてくるあたり、もしかしたら気になってるのかもしれない。
糸川:色々な物語が交錯する中で、大助は本当に加藤を信じているのかとか、そういう部分も楽しみに見ていただけたらと思います。
○■中止の作品もまだ諦めていない
――今回は久しぶりの大きな公演にもなると思います。3月からいろいろな作品が中止や延期になる中で、どのような思いだったのかも伺えれば。
菊池:僕は3月の『「改竄・熱海殺人事件」モンテカルロ・イリュージョン』以来の舞台です。『熱海殺人事件』は東京公演ギリギリまで上演しましたが、地方公演は全部中止になってしまいました。とても意気込んだ作品でもあったので、願わくば、走り抜けたかった。でも唯一の救いは、公演前に「この日が千秋楽になるかもしれない」と予告して頂いたことで、悔いのないように演じることができました。
スタッフの方々が、僕らのケアも親身にしてくださったので、救われながら作品を終えることができました。
――『熱海殺人事件』は粘り続けていましたよね。
菊池:本当にそうでした(笑)。制作の方々もいろいろ対策をして、「俺らが責任持つから」