人に聞けない相続の話 (4) 「家督相続」世代と「平等相続」世代のギャップをどうする!?
も平等に財産を相続する権利があります。
親の面倒を看た貢献を「寄与分」として、財産を多く取得できる制度もありますが、金額的にはそれほど多く評価されません。
○寄与分や配偶者の財産形成を相続時にもっと配慮するなどの民法改正が検討
先日、寄与分や配偶者の財産形成を相続時にもっと配慮するなどの民法改正を検討している事が法務大臣より発表されたところです。
現在、相続対策が必要な80歳以上の方は、「家督相続世代」で、家を継ぐ「戸主」がすべての財産を取得する事が「家」を守る事であり、財産を分割することは「家」を弱くする事であり、悪い事であると教育を受けた世代です。
幼いころから、「戸主」がすべての財産を引き継ぐ事が「善」で、分割をすることは「悪」であると教えられ育っているので、自分の相続においても「分割」を前提に準備をしようとはなかなかなりません。○「家督相続」と「平等相続」のギャップが、"争族"の2つ目の大きな原因
冒頭の相続の話をすると不機嫌になるお父さんは、このような心情だと思います。
一方、財産を引き継ぐ60歳より若い方は「平等相続世代」です。
平等にもらうのが当然であり、「家督相続は古き悪しき風習」