禁煙外来で卒煙!? 初めての禁煙治療では何をするのか
いずれにしても、12ppmなら常習的に喫煙している数値ですね」
試しに大昔は喫煙者だったが、現在はノンスモーカーの村松院長にCO濃度を測ってもらうと0ppmという結果になった。禁煙をすれば如実に変化が表れるのである。
その後はニコチン依存症診断テストに入る。
“Yes”の項目が規定数以上に達していることを確認したのを受け、村松院長は禁煙補助薬の使用を勧めた。
「治療を開始する前に、指定した日から禁煙をするという決意を表す『禁煙宣言書』にサインしてください。部屋に飾っていてもいいですよ。もちろん吸ってしまっても“針千本”飲まされるわけではないので安心してください!」
先生の愛のむちを受け、A山は恐る恐るサインをしていく。
○卒煙することを余り強く思いつめる必要はない
最後に禁煙補助薬を処方してもらうが、その種類は大きく二つにわけられる。
一つは「ニコチンパッチ」と呼ばれるニコチンが含まれるシールだ。
体に貼るシールを通して微量のニコチン摂取していくことで、ニコチンが不必要な状態にしていくというのがその狙いだ。
もう一つはニコチンの類似物質を使った飲み薬である。飲み続けると体がニコチンを欲することがなくなると同時に、タバコをまずく感じさせる力があるという。