キャリアななめ斬り! (49) 就活でアピールするべき「個性」とは
ことが、発信するメッセージのポイントになる。
例えば、「まじめ」×「英語が得意」×「体育会系」×「ちょっとおっちょこちょいだけど好かれる」がメッセージとして伝わると、5人に1人の戦いならば残る可能性はあるかもしれない。この戦いでは、あまり不用意に「とがり」過ぎない方がよい。
もっとも、1万人に1人の面接だと、これでは弱くて話にならない。類似した個性をアピールする学生が他に数百人いるかもしれない。いかに「落とされないか」ではなく、こちらはいかに「選ばれるか」がポイントとなる。
「歴史小説を書いてコンクールで佳作に入賞した」×「空手部所属」×「日本の魅力についてフランス語でのスピーチを経験」×「Javaを使って実際に使えるプログラムを完成させた」
もちろん業種や職種にもよる。個性の見せ方だけで全てが決まるわけではない。
適性などその他の要件も重視される。ただ、これくらいの「とがり」では、1万人から1人を選ぶとなると、まだ十分に浮かび上がってはこないかもしれない。
就活は誰にとってもしんどい。一筋縄ではうまくいかない。いろいろな制約や「見えない壁」も実際にはある。だから最期は胆力(人間力)